👉 第1話はこちら:【実録①】英語ゼロでもマルタ移住に成功!寿司職人として働き始めたけれど…
👉 第2話はこちら:【実録②】孤立・パワハラ・精神的限界。海外で働くという現実と向き合って
ボロボロになりながらも前の職場を辞めた私は、一度心を整え直すことにしました。
「もうマルタで働くのは無理かもしれない」
「次も同じようなことが起きたら、どうしよう」
不安や恐怖でいっぱいだったけれど、あの日、自分の努力を認めてくれた人の言葉や、自分一人で売上を上げたあの経験が、心のどこかで「もう一度挑戦してみたい」と背中を押してくれたのです。
【出会い】言語アプリでつながった“次の扉”
転職サイトに頼ってもピンとくる職場が見つからない中、私はふとしたきっかけで**言語交換アプリ「Bumble」を始めました。
恋愛目的ではなく、ただ誰かと話したかった。そんな気持ちからでした。
するとある日、マルタ在住の日本人女性とマッチ。
気軽にやり取りを重ねるうちに、仕事の話題になり、なんと**「うちの会社が人を探してるよ」**という話をもらったのです。
正直、その時はまだ自信もなくて、「また裏切られるんじゃないか」という気持ちが拭えませんでした。でも、紹介者から職場の話を毎週のように聞いていて、そして職場の雰囲気が全く違ったことが、私の心を少しずつ動かしていきました。
【再スタート】「対等な関係」がある職場はこんなにも違う
新しい職場では、国籍ではなくスキルと人柄を見てくれる環境が整っていました。
「日本人だからできて当然」「外国人だから教えなくていい」ではなく、誰もが学び合い、支え合う風土がありました。
・わからないことを聞いても、嫌な顔をされない
・お互いの文化を尊重する姿勢がある
・挨拶が自然に返ってくる
そんな当たり前のことが当たり前にある職場に、私は心の底から安堵しました。
もちろん、新しい環境でも最初は緊張しました。
でも、前の職場で「地獄」を味わった私にとって、**「人間らしくいられる場所」**は何よりもありがたかったのです。
【転機】仕事は“生きるため”じゃなく、“誇れるもの”に変わった
この職場で働き始めてから、自分の仕事への向き合い方も大きく変わりました。
前は「怒られないように」「ミスしないように」と恐怖に動かされていた毎日。
でも今は、「もっと美味しくつくるには?」「お客さんにどう届けるか?」と、前向きに工夫を楽しめる自分がいます。
「辞める決断をして本当によかった」
「逃げたことで、本当に働きたい場所に出会えた」
心からそう思います。
【アドバイス】「逃げる」は負けじゃない。むしろ、選びなおす力
私が一番伝えたいのはこれです。
✅ 「限界の先に待っているのは成長」なんかじゃない
✅ その前に、ちゃんと逃げてください
日本人は「逃げる=負け」「耐える=美徳」と思いがちですが、海外に出たからこそ実感しました。
逃げたからこそ、自分の人生を選びなおせた。
それは、決して後ろ向きなことじゃありません。
まとめ:夢を叶えた“そのあと”の選択にこそ、本当の意味がある
「海外で働く」という夢は、叶えることがゴールじゃありません。
そこでどう生きていくか。どこで、誰と働くか。
その“あと”の選択が、人生の質を左右するのだと痛感しました。
私はようやく、自分が胸を張って働ける場所を見つけました。
あの日、辞める勇気を出したから、今日の自分がいます。
もしあなたが、今の環境に苦しんでいるなら。
どうか、「逃げる勇気」を持ってください。
きっと、その先に新しい扉が開いています。
👉 【おまけ】実際に使った転職ルートと、海外で働く人におすすめのサポート先まとめ
※希望があれば別記事で詳しく紹介します!
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