海外生活や旅行中に「もし事故や体調不良で救急車を呼ぶことになったら?」と不安に思う方も多いはずです。
私自身、マルタ滞在中に実際に救急車を利用した経験があります。この記事では、112に通報してから到着するまでの時間・病院での処置の流れ・費用を体験ベースでまとめました。
これからマルタに留学・ワーホリ・就職で滞在する方や旅行予定の方の参考になれば幸いです。
マルタの病院の探し方|ワーホリ・留学・長期滞在者向けガイドも書いてます!
1. 救急車を呼んだ状況
バレッタ近郊で行われたフィットネス競技に参加していた際、自転車と接触して足を負傷しました。命に関わるような状況ではなかったものの、出血が多く歩行も困難に。
その場にいたインストラクターが「救急車を呼ぶべき」と判断し、すぐに112へ連絡してくれました。
👉 ポイント:マルタでは救急車を呼ぶと、多くの場合**Mater Dei Hospital(マルタ最大の総合病院)**に搬送されます。(Emergency Medical Services – servizz.gov.mt)」
2. 112への連絡(通報の流れ)
- 番号:112(通話無料)
- 言語:英語またはマルタ語
- 聞かれること:場所、症状、意識の有無、年齢
実際のやり取りはインストラクターが対応してくれました。焦っていると語学力も落ちがちですが、最低限「場所」「症状」を伝えられれば大丈夫。
役立つ英語フレーズ例
- He is unconscious.(意識がありません)
- She has severe pain in her leg.(脚に強い痛みがあります)
👉 英語が不安なら、翻訳アプリや周囲の人に頼るのも有効です。
3. 救急車の到着までの時間
驚いたことに、実際に救急車が到着するまで約1時間かかりました。
理由は道路の封鎖や渋滞。特にマルタは道が狭く、観光シーズンやお祭りの時期は大渋滞になりやすいため、市街地でも時間がかかることがあるのです。
👉 教訓:命に関わらない場合はタクシーの方が早いケースも。ただし重症なら必ず112を。
4. 現場での対応と搬送の流れ

- 救急隊員は2名体制(看護スタッフ+運転手)
- 症状の確認 → ストレッチャーに移動 → 救急車へ搬送
- 「付き添いはいるか?」と聞かれ、同僚に同乗してもらいました
その後、救急車で約15分ほどでMater Dei Hospitalに到着しました。
5. 病院での処置(Mater Dei Hospital A&E)
マルタでは、緊急搬送されてもすぐに診察してもらえるとは限りません。A&E(救急外来)はトリアージ制で、重症度が低いと数時間待たされる場合もあります。
私の場合:
- 受付でID提示と必要書類を提出
- 待合室で約20分待ち → 診察 → X線撮影
- 縫合処置 → 感染予防の注射
- 合計で2〜3時間ほどで処置完了
6. 費用と支払い方法
- 今回のケース:0€(無料)
- 私は居住者扱いだったため請求なし。
- 旅行者の場合:約500€(=約8万円) 請求されるケースも。
👉 支払い方法
- Revolut(マルタで普及しているネット銀行)
- VISA/Masterカード
- 現金(ユーロ)
7. 体験から学んだこと(Tips)
- **ID(eResidenceカード/パスポート)**は常に持ち歩く
- 保険証券・薬のリスト・緊急連絡先を準備しておく
- 英語が不安でも、単語+ジェスチャーで十分通じる
- 翻訳アプリは心強い味方
- マルタの医療は無料/安価で受けられることもあり、海外としては手厚い部類
まとめ:海外で救急車を呼ぶときの教訓
- マルタでは112が緊急番号。通話無料・英語でOK。
- 到着に時間がかかる場合がある → 渋滞・イベント時は特に注意。
- 費用は居住者=無料/旅行者=高額請求の可能性。
- 海外生活では「健康第一」。事故や体調不良のリスクに備えて、保険・ID・必要情報の準備が安心につながる。
- マルタのプライベート病院・薬局・歯医者はいくらかかるの?と思う方はこちらを参考にしてください。
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