マルタで働く外国人にとって、就労ビザ(Single Permit)の更新は毎年欠かせない手続きです。
しかし、住宅契約の更新や雇用形態の変更とタイミングが重なると、思わぬトラブルになることもあります。
この記事では、2025年時点の制度動向と筆者自身の体験をもとに、更新手続きの流れや注意点をわかりやすく解説します。
1.更新開始のタイミング|有効期限の“90日前”が目安


マルタの就労ビザ更新は、有効期限の90日前から申請可能です。
期限を過ぎると、滞在資格が不安定になる可能性があります。
アイデンティタ(Identità)で行います。
✔ 実務ポイント
- 有効期限の3ヶ月前には動き始める
- 会社・大家・公証人(Notary)へ事前連絡
- 書類リストを早めに確認
2.必要書類と会社側の役割|企業との連携が鍵
更新申請では、雇用主の協力が不可欠です。
主な書類:
- 現雇用契約書(Employment Contract)
- 給与明細
- FS3(年間収入証明)
- 雇用継続証明書
更新は現在の雇用関係が継続していることが前提です。
社内HRが慣れている会社であれば比較的スムーズですが、
準備期間として最低2〜3週間は見ておくのが安全です。
3.住宅契約関連|2025年以降は公証が実務上ほぼ必須


更新時には、有効な住宅契約と住所証明が必要です。
2025年以降の実務傾向
- 大家の署名だけでは不十分なケース増加
- 公証人(Notary)での認証を求められる場合が多い
- 契約者全員同席が原則(シェアハウスの場合)
※これは法律改正というより「実務運用の厳格化」に近い動きです。
筆者のケースでは、公証費用は約20ユーロでした。
4.House Authority登録の反映遅延に注意
住宅契約を結んでも、ハウス・オーソリティー(House Authority)への登録反映まで時間がかかることがあります。
私の場合は 約2〜3週間 かかりました。
この登録が完了していないと、
アイデンティタ(Identità)で正式な住所証明として認められない可能性があります。
✔ 対策
- 契約後すぐ大家に登録依頼
- 確認メールや受理通知を保存
- 更新申請より前に登録完了を確認
5.Identitàでの手続き|訪問は通常2回
更新時の基本フロー:
- バイオメトリック登録(写真・指紋)
- 新カード受け取り
書類不備があれば追加訪問になる可能性もあります。
バイオメトリックの予約は、URLが送られてくるので、そこから予約を行います。
混雑について
- 予約制でも待ち時間あり
- 夏は外待機になることも
- 水・日傘・時間の余裕は必須
6.更新中の国外移動について
バイオメトリック後、旧IDカードは回収されます。
そのため、
- 新カード発行まで国外移動は基本的に不可
- 交付時期は個別ケースで異なる
更新期間中の旅行計画は避けるのが安全です。
7.仕事変更時(Change of Employer)の注意点
Single Permitは雇用主に紐づく許可です。
転職時には:
- 雇用終了を速やかに通知
- 新雇用主による新規申請
- 可能な限り現契約期間内に申請
雇用終了後は迅速な対応が重要です。
更新と転職が同時進行になると、
書類準備や住宅証明との調整が非常に複雑になります。
8.更新期間中の実務的アドバイス
✔ 有効期限3ヶ月前から準備開始
✔ 住宅契約を最優先
✔ Notary予約は早めに
✔ Identità予約は午前枠を狙う
✔ 不備通知には即対応
更新中は予期せぬ遅延が起こり得ます。
余裕を持った行動が最大のリスク回避策です。
まとめ|最大のボトルネックは「住宅契約」
マルタのSingle Permit更新で特に重要なのは:
- 住宅契約+House Authority登録
- 雇用証明の早期準備
- 90日前からの行動開始
- バイオメトリック後は国外移動不可
2025年以降は住宅関連の厳格化傾向が見られます。
更新は「毎年の通過儀礼」ではなく、
計画的に進めるべき重要なプロセスです。
✔ 最終チェックリスト(コピペ可)
□ 有効期限90日前を確認
□ 会社へ更新書類依頼
□ 大家へ契約更新確認
□ Notary予約
□ House Authority登録確認
□ Identità予約取得
□ 海外予定は入れない
→このあと読んで欲しい記事
・マルタの医療費まとめ|病院・薬局・歯医者の料金
・【2025年最新】マルタに引っ越したら最初に行くべきスーパーと買い物ガイド

コメント